FPi Tenant Scoping (FPiTS)

FPi Tenant Scoping (FPiTS)は、Docker, KVM, LXC による仮想環境をサポートするプライベートクラウド管理ソフトウェアです。利用者に管理権限を付与し、使いたいソフトウェア、ライブラリをインストールしたDocker, KVM, LXC 仮想環境を、高性能な共用サーバで実行可能です。

また、Docker は、ジョブスケジューラ(Son of Grid Engine)によるバッチジョブとして実行できリソースの効率利用を実現します。

特徴

1. 利用者自身が自らの計算環境を柔軟に整備

通常の Linux と同じ感覚でコンテナ上の OS 環境を操作できます。 管理者権限が付与されているので、アプリケーションを自由にインストールできます。 整備した計算環境は、他の環境に影響を与えることなく実行でき、またテンプレートとして保 存・複製することができます。

2. コンピュータ専門家ではない利用者でも仮想サーバを利用

Webブラウザからプラグイン等を使用せずに直感的に操作可能な画面を準備しました。予め準備したテンプレートから選択するだけで、Linux 環境が利用できます。Kerberos 等既存の認証システムとセキュアに連携できます。

3. 作成済み仮想アプリケーションの実行

外部のリポジトリで公開されている Docker で仮想化されたアプリケーショ ンを手軽に実行できます。Dockerfileに 記述してイメージを作成することも可能 です。また、作成したイメージを内部リ ポジトリで他のユーザと共有する仕組みを提供します。

4. ジョブスケジューラとの連携

Docker の実行を、フリーソフトウェアの Son of Grid Engine のジョブとしてコストを掛けずに効率化できます。Dockerコマンドに制限を掛け、セキュリティにも考慮しています。

5. 多種多様な OS を利用可能

KVM でサポートする各種 Linux, UNIX, Solaris, Windows OS が利用できます。

画面イメージ

本製品に関するニュース

機能一覧

インタ
フェース
  • ユーザ向けのWebインタフェースおよび Kerberos 認証サーバによるパスワード認証
  • ユーザ操作(ログイン、ログアウト、仮想インスタンス作成、起動等)のロギング機能
アクセス
および
リソース制限
  • 仮想インスタンスのアクセス制御機能
  • 仮想インスタンスのテンプレート、イメージの共有機能
  • 管理者による仮想インスタンスのリソース(インスタンス数、CPU、メモリ)制御機能
  • ユーザによる仮想インスタンスのリソース(CPU、メモリ)設定機能
  • ユーザが利用する仮想インスタンス生成対象ノードの制御機能および管理者が設定した範囲内でのノード自動割当機能
Docker
対応機能
  • Docker イメージのダウンロード機能
  • Docker 仮想インスタンス作成機能
  • Docker 仮想インスタンスの起動、停止、削除、一覧状態表示機能
KVM
対応機能
  • KVM仮想インスタンス作成機能
  • KVM仮想インスタンスのコンソールをブラウザからアクセスする機能
  • ISO イメージ からのOS インストール機能
  • インストール用 ISO イメージのアップロード、表示、削除機能
  • KVM仮想インスタンスをテンプレートとして保存し、複製する機能
  • KVM仮想インスタンスの起動、停止、削除、一覧状態表示機能
  • KVM仮想インスタンス作成時における root パスワード設定機能
LXC
対応機能
  • LXC仮想インスタンス作成機能
  • LXC仮想インスタンスのコンソールをブラウザからアクセスする機能
  • LXC仮想インスタンスをベースイメージからコピーして生成する機能
  • LXC仮想インスタンスベースイメージのアップロード、表示、削除機能
  • LXC仮想インスタンスをテンプレートとして保存し、複製する機能
  • LXC仮想インスタンスの起動、停止、削除、一覧状態表示機能
  • LXC仮想インスタンス作成時における root パスワード設定機能
ジョブ
スケジューラ
連携
Son of Grid Engine 8.1.9 のジョブとして Docker を実行する機能