FPi Secure Client (FPiSC)

導入コストが抑えられて、セキュリティに優れ、柔軟にカスタマイズできるシンクライアントソフトウェア。

シンクライアントとは?

  • OS、アプリケーション、データをサーバーで一元管理し、運用コストを削減できます。
  • 利用端末は画像転送のみなので、端末側でデータ保存をすることがなく、情報漏洩が防止できます。
  • サーバーのデータに接続するだけで出先や自宅の別端末からでも同一環境が利用可能です。

FPiSCが選ばれる理由

導入コストが低い!

端末側が接続先を判断するので、別途有償管理ソフトウェアが不要です。

最小構成はデスクトップ提供サーバー1台と専用端末だけのシンプルな構成、USBブートで既存端末も活用できるので、導入コストを削減します。

セキュリティに優れている!

パスワードに加えて、ICカードを用いた認証方法を採用できます。

認証時に接続できるサーバーを限定し,必要に応じて接続先を振り分けて、複数の要素で機密情報へのアクセスを守ります。

柔軟にカスタマイズできる!

  • Windowsログイン画面を直接表示(独自のログイン画面ではなく、今まで通りのログイン画面でアクセス)
  • Linux、Solarisのデスクトップを提供
  • 既存の社員証、学生職員証(Felica)を用いたカード認証
  • VPN機能によりセキュアなシンクライアント環境を提供
  • 既存シンクライアント技術の組み込み

利用イメージ

基本機能

対応
プロトコル
  • Remote Desktop Protocol (Windows, Linux に接続)
  • X11 (Solaris, Linux に接続)
  • Oracle Secure Global Desktop (Solaris, Linux, Windows に接続)
  • Sun Ray Appliance Link Protocol (Solaris, Linux, Windows に接続)
ネット
ワーク
DHCP Client, 固定 IP 設定
ブート
イメージ
  • 内蔵 SSD、内蔵HDD および外付 USB メモリから起動
  • 毎回読取専用イメージをメモリに展開して起動するためイメージの保存とシャットダウン操作が不要
接続先
サーバ選択
  • ユーザの介在無しで自動接続しデスクトップのログイン画面を表示
  • ユーザが複数のサーバから選択
  • クライアント側で自動で負荷分散および障害時の切り替えを行う
  • 接続先サーバを設定したコンフィグファイルの自動ダウンロード
ICカードFelica 非接触型カード、ISO-7816 接触型カードの固有データまたは端末MACアドレスに応じて、認証の可否、接続先の自動選択、優先順序に応じた接続先選択肢のリストを提供
管理ツール
  • 端末の稼働状況確認、ブートイメージの作成
  • Solaris 11 および CentOS 7 対応
イメージ
更新
起動時に管理サーバにある最新イメージを自動適用
シャット
ダウン
  • ハードウェアの電源ボタンでシャットダウンプロセスを実行
  • 外付 USB メモリから起動した場合に取り出すと自動シャットダウン
対象
ハードウェア
X86ベースの PC, NUC, スティックPC の内蔵 SSD, HDDおよび USB メモリからのブート

ユーザー事例

国立大学法人 名古屋工業大学

1905年創立 学生数 5,800名(2019年現在)

本学情報系学生約900名に対する教育用電子計算機システムとして、1台の高性能SMPサーバに接続する約160台のFPiSCを利用しています。 管理運用を教員が行っている関係上、各端末がリモートから一括アップデート可能な点などメンテナンスコストが低い点が助かります。また、本学学生証をセッションキーとしてログインを管理しており、いつでもどの端末からでもセッションの休止・再開が可能で、利用者にとって利便性が高いシステム利用環境が実現できました。

国立大学法人
名古屋工業大学大学院
情報工学専攻(しくみ領域)
片山 喜章教授

国立大学法人 大阪大学

1931年開設 学生数 23,316名(2019年現在)

本学情報システム教育用電子計算機システムの演習室63台の端末にFPiSCを活用しています。一台の端末でSolarisおよびWindowsを切替える事により授業に応じたシステムを手軽に利用でき、端末をサーバ側で集中管理しているため管理工数が削減されています。

Oracle Secure Global Desktopを利用したリモートデスクトップサービスも使用可能で、教員にのみアクセス許可を設定することで、演習室外から24時間いつでも授業の準備を行う事も可能となり教員の負担も軽減されています。

国立大学法人 大阪大学
情報科学研究科
マルチメディア工学専攻
技術専門職員 竹本 芳昭氏